宅建を取得したいが資格によって何ができるのかもっとよく知りたいという人は多いのではないでしょうか。
宅建はやや難関資格で簡単には取れませんから、学習のモチベーションを上げるためにも取得するメリットもしっかり把握しておきたいところです。
そこで本記事では宅建があるとできることを1つ1つ紹介していきます。
宅建があるとできることを一覧で紹介!
独占業務を行える
宅建士でしか行えない独占業務を行えるようになります。
最も有名なのが「重要事項説明書の説明」で、不動産を借りる人、貸す人双方が不測の損害を被らないように規定の情報を伝える義務が宅建士にあります。
宅建士の具体的な独占業務は以下の3つです。
・契約締結前の重要事項の説明
・重要事項説明書面への記名押印
・契約内容書面への記名押印
参考:ユーキャン「宅建を取得するメリットと難易度|群を抜く人気国家資格!」
上記のように不動産の契約時になくてはならない重要な業務をする時に宅建士の資格が必要となるわけですね。
不動産は生活上なくてはならないものであり、その情報をきちんと伝えることは非常に重要な業務の1つですので、不動産に関してスキルを証明した宅建士にしか認められていないのです。
就職や転職がしやすくなる
宅建業法では、宅建業をする不動産会社などは、少なくとも5人に1人以上は宅建士を雇用しなければならないという規定があります。
この規定によって宅建士の需要は一定数必ずあるので、宅建を取得している人向けの求人は常に安定しているのです。
一口に不動産業界といっても、さまざまなジャンルがあります。
不動産仲介ビジネス:賃貸物件の紹介や、土地・建物取引の仲介
不動産売買:自社保有の土地やマンション、住宅などを販売
不動産投資関連:土地やマンションを生かした資産運用のアドバイザー
不動産管理:マンションの修繕計画や住民対応など管理業務全般
参考:スタディング「こんな業界にも有効!?宅建士資格の意外な活用法」
上記のように不動産業界といっても様々な職種があり、営業職だけでなく、相談業務やマンション管理業務など幅広いです。
また、宅建では不動産に関する深い知識を問われることから、金融業界などでも宅建は評価されており、宅建取得者が社内で評価されたり、転職がしやすかったりしています。
必ずしも不動産業界だけに通用する資格ではないのです。
独立開業が可能
宅建士として就職・転職するだけでなく、自分で独立開業することも可能です。
開業には少なくない保証金や事務所設置などといった厳しい要件がありますが、成功すれば大きく稼げる分野ですので大変魅力があります。
ただ、開業には高い保証金や厳しい事務所設置などもあるので、ある程度の資金力が必要となります。
詳しくは全宅連の公式サイトをご覧ください。
身分証明書の代わりになる
宅建士として登録すると「宅地建物取引士証」がという証明書をもらうことができます。
この証明書は顔写真付きの公的証明書なので、運転免許証のように様々な場面での身分証明として利用できます。
運転免許証がなくて困っているという人には地味に助かりますね。
例として、日本郵便の「本人限定受取」郵便を受け取る際に提示できる身分証証明書の一覧の中に「宅地建物取引士証」が含まれています。
会社によっては資格手当をもらえる
宅建取得を奨励している会社では、資格取得すると月数万もらえることが多いです。
宅建士として、不動産会社などの企業に勤務した場合、資格手当がつくことが多いです。男女差がなく、月1~3万円が相場で、金額は企業により異なります。
参考:ユーキャン
仮に1万とすると、年間だと12万で、10年以上在籍したら120万収入が増える計算ですから受験にかかるコストは余裕で回収できますし、年収も上げることが可能となります。
他資格の講座受講時に割引を受けられる
予備校や通信講座では、宅建の資格を持っていれば講座受講料の割引を受けれるという特典を提供しているところが多いです。
割引の相場は1割から2割程度で、例えば、行政書士の講座が20万だとすると2割分の4万ほど割引を受けれる計算です。
例えば、安い通信講座で有名なアガルートは以下のような割引制度となってます。
(宅地建物取引士試験(宅地建物取引主任者試験)・社会保険労務士試験・土地家屋調査士試験)
上記の方を対象に該当講座を通常価格の10%OFFで販売いたします。
参考:アガルート「【行政書士試験】各種割引制度」
1割から2割といっても少なくない金額ですし、宅建から徐々に難関資格へとステップアップしていく予定なら割引制度があるということを覚えておいたほうがいいでしょう。
他資格の勉強がしやすくなる
宅建があるとできることとはまた違った視点ですが、宅建取得によって他資格の勉強がしやすくなるという側面があります。
例えば、民法を勉強しているので行政書士試験の学習がある程度進んだところから始めることができますし、FP技能検定でも不動産や税金、相続関連をかなり試験範囲が重なってます。
Webライターができる
宅建と聞くと就職転職用の資格のイメージが強く、実際そうですが、資格を活かしてWebライター副業もできます。
例えば、不動産に関する記事執筆などは宅建有資格者が採用されやすいです。
案件自体もクラウドソーシングサイトなどでたくさんありますので、Webライター未経験でも仕事を始めやすいです。
宅建は取ったが活かせてないという人はWebライター副業を検討してみてはいかがでしょうか。
⇒関連記事:エムツーブログ「Webライターの始め方を完全未経験向けに全解説!【簡単5ステップ】」
初学者が0から宅建の勉強するなら
宅建の難易度をしっかり把握する
宅建は簡単と言う人もいれば難関という人もいて様々です。
少なくとも直前期にちょっと勉強した程度では受からない試験ですので、しっかり勉強計画を立てることが大事です。
独学が無理そうなら早めに通信講座を受講する
資格試験の勉強に慣れていない、独学ではどのように勉強してよいのかわからないという人は宅建通信講座を受講することも検討しましょう。
通信講座なら無理のない計画的なカリキュラムで着実に合格への力をつけてくれますので、独学に自信がなければ受講をおすすめします。
まとめ
宅建を取得するとできることが意外と多いことがわかりました。
宅建を足掛かりに転職や他資格への挑戦がしやすくなるので、何か資格を取得したいと考えている方には宅建は特におすすめです。