本記事では上記のような疑問を解消していきます。
本記事でわかること
・宅建は落ちるような資格なのか
・宅建に落ちる人の特徴と対策
かなり勉強したのに、宅建に落ちたことで自信を失ってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
宅建は難関資格の部類に入りますが、普通の人でも受からない試験ではありません。
試験に受からないのは、能力的な問題ではなく、単純に勉強の仕方に問題があった可能性が高いです。なので、落ちたからといってあまり自分を責めないようにしましょう。
本記事では、宅建に合格済みの筆者が、自身の体験も踏まえ、宅建に落ちる原因と改善策について詳しく紹介していきます。
そもそも宅建は落ちてしまうような資格?
本章では、そもそも宅建は落ちてしまうような資格なのか?という点を考察していきます。
約85%が落ちる資格
宅建の合格率は毎年10%半ばから後半で推移しており、相対試験でもあることから、受験生のうち約85%は必ず落ちるようになっている資格です。
この合格率を見るだけでも、難関資格であることがわかります。
昔はもっと合格率が高くて、試験内容も易しめであったことからも、宅建は受かりやすいという声がネットでありますが、信じないようにしましょう。
しかも、教材や講座も充実してきていることから、受験生のレベルも上がってきているとされ、競争はより激しくなってます。
なので、宅建は軽く考えていると普通に落ちる試験という認識を持つことが大事です。
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宅建に落ちた回数の割合
宅建に落ちた回数の割合に関しては公式でのデータはありません。
ただ、宅建のスクール、通信講座、その他ネットの情報をまとめると、約半数は2回くらいで受かるということです。逆に言えば、1回目に約半数は落ちるということでもあります。
上記はフォーサイト宅建講座の合格体験記にある受験回数となりますが、1回目がかなり多いものの、2回目以上も割合として多いことがわかります(約3割近く)。
どの段階で受講したかは人それぞれとはいえ、通信講座を受講するほどしっかり受験対策されたであろう方々のデータですから、実際はもっと落ちた人の割合が高いのではないでしょうか。
宅建という資格は、約半数が1回、2回くらいは普通に落ちる試験と言えます。
宅建に落ちたという人のよくある特徴と対策
本章では、宅建に落ちたという人のよくある特徴と対策について説明していきます。
単純に勉強時間が足りない
単純に勉強時間が足りてないということで宅建に落ちた可能性があります。
そもそも、本試験の数週間、1ヵ月~2ヵ月前から勉強を始めて、サクッと受かるような試験ではないです。
宅建に受かるには勉強時間にして300時間から400時間は必要とされており、事前知識や業務経験がないなら、これくらいの時間を確保しなければなりません。
学習期間にして最低でも3ヵ月、半年くらいは欲しいところです。
本試験まで半年あり、300時間以上勉強するなら、毎日2時間の勉強時間を確保する、といったように、勉強時間を具体的に積み上げていくよう心がけましょう。
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そもそも独学が苦手
そもそも独学が苦手で、勉強したが思ったように身に付かないというのも、宅建に落ちる要因の1つです。
学習が習慣化されず計画的でない、テキストを読んでも理解できない、あれこれと複数の教材に手を広げて身に付かない、という場合は通信講座の受講をおすすめします。
通信講座なら、講義を聴くことで理解を深めることができますし、指定の教材をカリキュラム通りに進めるだけで合格ラインに達することが可能です。
お金を払ったということで、やらなきゃ損という意識も生まれ、自然と学習量が増えるという側面もあります。
独学では難しそうだなという場合は早めに通信講座の受講を検討しましょう。
※下記の記事にて入門講座、中上級(学習経験者向け)講座をまとめてますのでぜひ合わせてご覧ください。
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過去問をやり込んでいない
宅建は過去問の焼き直しが多く、過去問を解かなきゃ宅建に落ちると思っていたほうがよいです。
合格した人は過去問をしっかり解いてきた人が多く、過去問を解いていないだけでかなり不利になります。
個人的な経験からすると、過去問をしっかりやり込んでおけば、30点から35点くらいは安定して取れるようになると思います。
テキストを読むだけでは、知識は増えるものの、実践力、応用力は身に付かず、問題の解き方はわからないままです。
インプットを行ったら、必ずアウトプットをセットで行うようにしましょう。
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丸暗記になってしまっている
勉強はかなりしたはずなのに宅建に落ちた場合、丸暗記の勉強となっていなかったか再確認しましょう。
過去問などは繰り返し解くことが大事ですが、答えを覚えるだけとなってしまうと、学習効果は上がっていきません。
問題を解く際は、答えだけでなく、理由を含めて回答する癖をつけることが大事です。
また、個々の問題を理解度に応じて、〇、△、×といったように分類します。答えは合ってるが、理解不足という場合は△にして、後々復習しやすいようにする、というチェックの仕方もおすすめです。
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苦手分野を放置している
苦手分野を放置しているというのも宅建に落ちてしまう大きな要因です。特に配点の大きい宅建業法と権利関係の大量失点は避けなければなりません。
具体的には、宅建業法は20点中18点、権利関係は14点中9点くらいを目指したいところ。
権利関係は民法を始め試験範囲が広く満点は厳しいですが、宅建業法は過去問中心に出題なので、過去問をしっかりやっておけば満点近くは必ず取れます。
目標点に達しなくとも、そこから大幅に下回ることがないようにしましょう。
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コンディションの管理が下手
かなり勉強し、模試の得点も良かったのに落ちたという場合、本番当日までのコンディション管理が下手だった可能性があります。
具体的には、復習が満足に行えず落とせない基本論点を落とした、体調管理がうまくいかずパフォーマンスが悪かった、当日の持ち物や会場への移動など準備面で消耗した、といったことが考えられます。
まず、直前期は新しいことに手を出さず、これまで学んだことの復習に専念することが大事です。
模試や予想問題を解いても、マイナー論点ばかりにとらわれず、基本論点の知識の精度を高めることに集中しましょう。
また、簡単でいいのでテキストやまとめ本などで試験範囲全体を総復習しておくことをおすすめします。
試験当日に関しても、当日慌てることのないよう、あらかじめ準備を万全にしておきましょう。
体調面や交通面で不安があるなら、会場付近のホテルに一泊するというのもおすすめです。
まとめ
今回は宅建に落ちたという場合を想定して、その原因と対策について紹介させていただきました。
宅建に落ちるということ自体は珍しくなく、落ち込む必要はありませんし、それよりも勉強法を見直すことが大事です。
宅建は難関資格の1つであり、漫然と勉強していただけでは普通に落ちてしまいます。
本記事で指摘した内容に思い当たることがあるなら参考とし、学習スタイルを変えてみてください。