本記事では上記のような疑問を解消していきます。
本記事でわかること
・宅建学習のスケジュールの立て方
・宅建学習のスケジュール例
宅建は難関資格の1つであり、多くの勉強時間を要しますから、中長期的な学習スケジュールを立てることが大事です。
本記事では、宅建合格済みの筆者が、宅建学習のスケジュールの立て方や例などについて具体的に紹介していきます。
宅建学習のスケジュールの立て方
本章では、宅建学習のスケジュールの立て方を1つ1つ紹介していきます。
学習の目標を設定
まず本試験までに何をするのか学習の目標を具体的に設定します。
以下は目標の例。
・テキストを3周
・一問一答集を2周
・過去問を7周
・模試を5回分解く
・過去問は9割以上解ける
・苦手な論点をまとめておく
上記の例は内容が大雑把なものですが、細かすぎても予定通りいかないでしょうし、ある程度は具体的に考えたほうが計画を立てやすいはずです。
教材も後から追加するとスケジュールが狂いますので、最初の段階である程度は決めておいたほうがよいと思います。
教材によって、わかりやすさや、ボリュームなどが異なりますから、後で変更しないよう購入段階でしっかり比較検討しておきましょう。
個人的には、過去問学習は必ずスケジュールに入れるべきで、9割以上解けるようにすることをおすすめします。
勉強時間の見積もり
学習の目標が決まったら、大まかでいいので勉強時間の見積もりを行います。
宅建合格に必要な勉強時間は、300時間から400時間とされてますから、これを元に逆算して勉強の開始時期を決定しましょう。
1日にかけれる勉強時間が2時間なら半年くらい前から、1時間なら1年前くらいから、といったような形です。
仕事などで忙しく勉強時間を全く割けなかったり、学習計画の変更を強いられたりと、勉強はスケジュール通りいかないものです。
ある程度余裕を持った勉強時間、勉強の開始時期を設定しましょう。
宅建合格に必要な勉強時間の平均や目安は?最短は100時間?
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カリキュラムを決める
学習の目標にも関連しますが、勉強をどういった順番で行っていくか、カリキュラムを決めていきます。
この点が疎かだと、勉強をたくさんしたところで学習効果は上がっていきません。
テキストをろくに読まずに過去問やっても身にならないですし、過去問をやり込まないまま模試を解きまくったところで点数は取れないでしょう。
カリキュラムを細かく組む必要はないですが、インプット(テキスト)、アウトプット(一問一答集、過去問集など)、直前期(模試、復習など)には分けておくことをおすすめします。
科目にかける時間を配分
全科目を平均的に勉強するのはおすすめできません。
宅建では宅建業法と権利関係(主に民法)に大きな配点があり、これらを攻略することが鍵となります。
他の科目で満点近く取ったとしても、宅建業法や民法で落としたら受かりません。
なので、宅建業法と民法に関しては、他の科目よりも多めに勉強時間を割いたほうが合格可能性が高まります。
しかも、宅建業法と民法以外の科目については暗記要素も強く、学習初期から無理に暗記しても結局忘れるだけです。最初は理解を深める学習を心がけ、本格的に覚えるのは後からでもいいと思います。
宅建業法と民法が仕上がるまでは、宅建業法と民法中心の学習をしていきましょう。
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宅建学習のスケジュール例
ここからは宅建の本試験まで約半年、1日2時間から3時間くらいの勉強を想定した場合におけるスケジュール例を紹介していきます。
インプット期
まずテキストを軽く読んでいきます。最初から1ページ1ページ熟読していくと、かなり時間がかかりますし、おそらく理解もいまいちできないと思います。
1周目は全体像を把握することを意識し、わからないことがあっても、どんどん先に進みましょう。全体像を掴んだ後にわかることもあるからです。
復習の間隔は短いほうが学習効果が高いとされています。1周に時間をかけすぎると読んだことを忘れてしまうので、あまり細かいことを気にせず読むことが大事です。
2周目、3周目では、各制度の意義や専門用語、試験対策上の要点などについて少しずつ理解を深めていきますが、スピード重視でとにかく何回も読むということを意識してみましょう。
個人的には、テキストを熟読するのは、問題集などでアウトプットし、試験でどんな論点が問われるのか把握した後でいいと思います。
テキストを中心としたインプット期は1ヵ月程度、スケジュール的に余裕があったとしても2ヵ月に設定しましょう。
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アウトプット期
テキストを数周して、試験の全体像、基本論点のインプットができたら、学んだことをチェックするため、問題集でアウトプットしていきます。
スケジュール的に余裕があれば、最初は基本論点中心にまとめられて、問題も簡単な一問一答集から始めることをおすすめします。時間的に余裕がないなら、いきなり過去問を解くこともやむを得ないでしょう。
過去問を解く際、最初は問題の正誤は気にせず、試験でどんなことが問われるのか把握することに専念します。
テキストのように解説文をじっくり読んでいきましょう。過去問の解説文では理解できないなら、テキストの該当箇所に戻って読みます。
アウトプット期は2ヵ月から3ヵ月くらいに設定し、過去問の正答率8割以上を目指しましょう。
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復習期
復習期もこれまで変わらず、テキスト・過去問中心の学習を進めていきますが、模試の受験、苦手論点のまとめなどをしていきます。
過去問の正答率がある程度高くなってきたら、模試を受験して、どれくらい点を取れるのか把握しておきましょう(市販模試でもいいです)。
実力を把握しておけば、学習の進捗度が明確になりますし、課題もはっきりしてきます。
この時期の模試は点数を上げることに力を入れるよりは、失点してしまった基本論点の復習に専念したほうが基礎固めとなり、後々得点力の安定につながるはずです。
また、復習がしやすいよう、間違えやすい論点、理解が不十分な論点などをまとめておきます。そうすることで、得点力の向上が期待できます。
別途ノートを作ってもいいですが、時間がかかってしまうので、テキストやまとめ本などに直接書き込んだり、付箋を貼ったりするのが効率的です。
こうした作業を通じて、基礎を徹底的に固めていきます。できれば、この時期に過去問の正答率9割以上に仕上げておきましょう。
復習期は1ヵ月から2ヵ月に設定します。9月半ばくらいまでには実力を完成させておきたいところです。
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直前期
直前期は本試験まで残り1ヵ月未満に設定します。
この時期は新しいことを学ぶのは避け、テキストや過去問などを使い、復習に専念するようにしましょう。
過去問の復習時は理解重視で、理由を含めて答えられるようにしておくと、ケアレスミスは減り、得点力は安定するはずです。
まとめておいた苦手論点なども復習して、確実につぶしていきましょう。
仮にこの時期までスケジュール通りいかなかった場合でも、少なくとも過去問だけは完璧にするようにします。
可能であれば、各予備校の模試を会場で受験し、試験当日の体調管理、試験時の時間配分などをシミュレーション、体験しておきましょう。
模試は受けすぎても、それに時間を取られて、復習の時間が減ってしまうのでほどほどにします。多くても週1回くらいでいいと思います。
宅建学習のスケジュールを立てるのが難しいなら
「宅建学習のスケジュールを立てようと思ったが自分には難しい」という方は宅建通信講座の受講もおすすめです。
スケジュールを立てたとしても、勉強が習慣化されてなかったり、市販の教材では理解できなかったりすると、思ったように進んでいきません。
買った教材が自分に合わず、学習がとん挫する可能性もあります。
しかし、通信講座なら、質の高い教材や講義、カリキュラムで迷いなく学習を進めることができます。勉強が苦手という人でも、カリキュラム通りに進めていくだけで自然と合格レベルに達するはずです。
自分でスケジュールを立てて勉強していくのが不安という人は手遅れにならないうちに通信講座の受講を検討しておきましょう。
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まとめ
今回は宅建の学習スケジュールについて紹介させていただきました。
宅建はやや難関資格の部類に入り、学習も短期間では終わらず、長期戦になることは覚悟したほうがよいです。
行き当たりばったりで勉強しても、基礎が固まらず、直前期になってから慌ててしまい、実力が身に付かないまま本試験に突入してしまいます。
着実にレベルアップするためにも、最初に中長期的な学習スケジュールを決めて、なるべく計画通りに、かつ、効率的に勉強していくようにしましょう。
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