宅建は簡単って聞くけど本当か嘘かどっちなの?と思っていませんか?
これから宅建を目指す方としては宅建試験の難易度はしっかり把握した上で勉強計画を立てていく必要があります。
もし、宅建が簡単だから勉強期間を短めにしてしまって本試験に臨んだら、その年の受験は無駄になってしまいます。
本記事では、宅建の難易度を説明しつつ、初学者向けに学習計画の立て方を紹介していきます。
【体験談】宅建が簡単というのは嘘
私自身は宅建試験には一発で合格できましたが、決してその道のりは簡単ではありませんでした。
模試を何回も受けても半分以上合格点を取れませんでしたし、本試験も不安のまま受験し、なんとか合格できたといった感じです。
そもそも宅建が簡単と言われる理由としては、昔の宅建試験は今より簡単で、受験対策がしやすかった事情もあるのだと思います。また、最近宅建に受かった人でも、試験についてあえて簡単と言いたくなる気持ちもあるのでしょう。
ネットでは宅建は2週間で受かるとか言われることもあります。仮に事実だとしても、平均的な学習期間からはかけ離れているので、初学者の方は信じないようにしましょう。
いずれにしても、ネットでの情報は正確でないことも少なくないので、あくまで参考程度に留め、自分が宅建の勉強をしながら試験の難易度を実感していくことをおすすめします。
宅建士試験の難易度
本章では、宅建士試験の難易度についてさまざまな側面から説明していきます。
必要な勉強時間
宅建に必要な勉強時間は平均で300時間から400時間で、期間にして3ヶ月から6ヶ月要します。
中にはこれ以下の勉強時間で合格する場合もありますが、そういう方は他の資格試験で学習経験済みであったり、仕事上すでに知識があったりするケースが考えられます。
ですので、宅建が簡単というのを真に受けて試験2週間前からの詰め込みで受けるというような勉強計画は立てないようにしましょう。
宅建合格に必要な勉強時間の平均や目安は?最短は100時間?
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合格率
宅建の合格率は10%半ばから後半で推移しており、宅建は必ずそれくらいの合格率に収まるような相対試験です。
つまり、どんなに試験内容が簡単でも8割以上は落ちる試験なのです。
昭和時代の宅建は合格率が40%を超えていた時期もありましたが、1983年以降は20%を超えた年はありません。
加えて、予備校の発展や市販の対策本の充実から、年々受験生のレベルも上がってますから競争は合格率以上に激しくなってます。
宅建をだいぶ前に受かった人が簡単といったからといって近年の宅建と同じ難易度と思わないようにしましょう。
※TAC公式で合格率の推移を詳しく確認できます
⇒TAC公式「宅建の合格率は?出題範囲や難易度を解説!」
受験資格
宅建に受験資格はありませんので学歴や職歴は問われません。
この受験資格がないという点が宅建は簡単だと言われる要素の1つとなってます。
確かにそれによって母集団のレベルは他の難関資格に比べて相対的に低くなってますが、2回以上受けている人も多いので決して受験生のレベルは低いとは言えない部分もあります。
宅建の偏差値は60程度?他資格との比較
宅建を偏差値で考察しているサイトは多くあって、その数字はサイトによって様々です。
宅建の偏差値は60程度という声がありますが、その他では50前半から50後半のところもありました。
偏差値による正確な数字化は難しいですが、宅建の難易度は資格全体の中でも平均よりはやや上くらいというのが世間一般の感覚かもしれません。
宅建はTOEIC700・簿記2級・基本情報と難易度が近い?
宅建の偏差値に近いもので、知名度の高い資格を挙げてみますと、TOEIC700、簿記2級、基本情報などが見受けられます。
※TOEIC700に関しては学生時代の英語の勉強の蓄積によって、受験者のレベルの前提条件が異なり、一概に比較はできません。
いずれも、平均勉強時間にして100時間から300時間が一般的な目安となる資格ですね。
少なくとも、まったくの学習未経験の場合は、短期間でさくっと受かるような簡単な試験ではありません。
もちろん向き不向きも個人差があります。簿記は計算が伴いますし、TOEICはリスニング、基本情報はパソコンの経験など、受験者が学習開始までにどんな下地があるかによってだいぶ勉強時間は変わるでしょう。
FP2級は宅建より簡単
FP2級も宅建と比較されがちですが、両方とも合格している私自身の経験からすると、FP2級は宅建よりもやや難易度が下がります。
実際、勉強時間もFP2級のほうが宅建よりも少なかったです。
勉強時間的には近いものがありますが、FP2級は単純暗記で突破できて、問題に癖がなく、過去問をしっかりやれば基本的に合格できます。
宅建は問題がいやらしいですし、過去問にない選択肢も少なくないので、FP2級よりも単純暗記では合格が難しいと思います。
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行政書士は宅建より難しい
士業系資格 | 合格に必要と言われる勉強時間 | 合格率 |
司法書士 | 3,000時間 | 3%~4%ほど |
公認会計士 | 3,000時間 | 10%前後 |
税理士 | 3,000時間 | 10%台(科目ごとに異なる) |
社会保険労務士 | 1,000時間 | 6%~7%ほど |
行政書士 | 600時間 | 10%前後 |
宅建士 | 300~400時間 | 15%~18% |
参考:行政書士試験は簡単って嘘?実際のところはどうなのか解説
筆者は行政書士と宅建を持っていますが、受験した経験からすると行政書士のほうが宅建よりも難しいです。
合格率自体は、行政書士が10%前後で、宅建が10%後半なのでそれほど変わりませんが、上記の表にもあるように勉強時間は行政書士のほうが2倍以上必要です。
試験内容としても、行政書士は記述を含み、足切り点も設定されていますから、試験自体の難易度も行政書士はより高いと思います。
宅建が難しいという人向けの勉強法
宅建の難易度をしっかり把握するにはやはり実際に学習をしていかないとわからない部分があります。
少なくともテキストや過去問を数週した程度では受かる試験ではありません。
本章では、宅建を一発で合格するために大事なポイントを解説していきます。
※全体的な勉強法や学習計画については下記の記事もぜひ合わせてご覧ください。
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宅建に合格するための完全ロードマップを徹底解説!【初学者向け】
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過去問12年分をしっかりやりこむ
宅建は過去問だけで合格できる試験ですが、過去問12年分という膨大な量をしっかりやりこむ必要があります。
ちょっと前までは市販の過去問は10年分のものが一般的でしたが、近年は12年分のが中心です。それほど本試験の難化し、受験生のレベルも上がってきているということなんだろうと思います。
数週しただけでその膨大な量は暗記できませんから何回も解く必要があり、結果的に勉強時間が多くなる傾向です。
過去問12年分を少なくとも5周以上回し、答えを覚えるのではなく、なぜその答えとなったのか理由をしっかり言えるくらいまで知識の精度を高めていきましょう。
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予想問題や模試を受けて実力を確かめる
過去問だけだと、答えを覚えてしまってちょっとひねられると間違える可能性が高くなります。
予想問題や模試を定期的に受けて実力を確かめるようにしましょう。
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独学が無理そうなら早めに通信講座を受講する
宅建は独学でも合格自体は可能ですが、何回も受験している人もいる事実があり、独学だけで受かるのは楽ではありません。
とりあえずテキストを数週して、過去問を解いていき、しっかり理解&暗記できそうなら独学で進めて、駄目そうなら通信講座を受けましょう。
安い宅建通信講座は増えてますので、コスパよく質の高い講義を受けれます。
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まとめ
宅建の難易度は決して低くはなく、中長期的な学習計画を立てて、勉強をしていかないと受からない資格です。
宅建を一発で合格するには試験の難易度をしっかり把握して、継続的な学習により合格に必要な知識を身につけていくことが大事です。
試験直前になって試験対策に困らないように、教材選びや通信講座受講の検討は早めてしておきましょう。