「宅建とFP2級どっちを先に受けるべき?」
「宅建とFP2級ってどういう違いがある?」
宅建とFP2級はそれぞれメジャーな資格なので、取得を検討している人は多いのではないでしょうか。
宅建とFP2級は比較的難易度が近く、学習内容もある程度被るので、何かと比較されることが多い資格です。どちらの資格から目指そうか迷いますよね。
そこで本記事では、宅建とFP2級を比較し、どっちを受けるか迷っている人向けに判断材料を提供していきたいと思います。
宅建とFP2級を比較
受験機会
宅建は年1回に対してFP2級は年3回もあります。
宅建のほうがFP2級よりも受験機会が少なく、年1回の試験当日に学習のピークを持っていくことが難しいです。
対してFP2級は年3回なので、運悪く落ちてしまっても数か月後にまた受験できます。
受験資格という面からは、FP2級を受けるには一定の受験資格が必要となっており、基本的には、実務経験がないとFP3級から受けなければなりません。
また、FP3級から受けたくないという場合は、3級を受けずにAFP認定してからFP2級を受験するという手もあります。
下記の通り、AFP認定研修講座は1万以下から提供されており、コストはあまりかかりません。
引用元:エムツーFPブログ「【2022年最新】AFP認定研修講座おすすめ4選!最安はどこ?」
研修内容もマニュアルに沿ってこなしていけば問題なく、ある程度基礎知識があれば、無事修了できます。
受験資格に関しては、3級から2級、AFP認定研修講座修了から2級、といったようにFP2級はいろいろとルートがあるので、それほどハードルは高くありません。
以上から、総合的に見ると、年一回開催である宅建のほうがFP2級より難しい試験といえそうです。
勉強時間
合格に必要な勉強時間のはFP2級は100-200時間、宅建は300-400時間くらいが平均と言われています。この点だけを見ると宅建のほうが難易度が高いです。
もちろん仕事などで知識や経験があったり、直前に一気に記憶することができたりすると、勉強時間はもっと少ないこともあるでしょう。人にっては宅建のほうが勉強時間が少なくてすむということもありえます。
例えば、金融や保険業界を長年渡り歩いてきた人はFP2級の試験範囲は仕事でも経験しているでしょうし、行政書士や司法書士などの合格者や受験生ならば、宅建の民法は無勉でもある程度得点が取れるはずです。
つまり、前提知識や経験があれば、どちらの試験も短期間での合格は不可能ではありません。
逆に言うと、完全初学者から学習を始める場合は、どちらの試験もある程度まとまった時間が必要だということは間違いないです。
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合格率
宅建試験はFP2級と違って、合格点が事前に設定されておらず、10%後半の合格率になるよう受験者を不合格にする相対試験です。
それに対してFP2級は、どの回を受けても6割以上取れれば合格です。学科に関しては、きんざいとFP協会によって合格率は異なりますが、毎回30~40%程度に収まる試験となってます。
合格率だけで難しさの比較はできませんが、競争の激しさからいって宅建のほうが難易度が高いと言えます。
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試験問題
宅建のほうがFP2級の問題に比べて正答を導き出す難しさがあるという点で難易度が高いです。
宅建は相対試験という性質ゆえに、意地の悪い問題が多いという特徴があります。過去問と同じような試験問題と見せかけて微妙に違うといったいやらしい問題が出ます。
FP2級の場合は知っていれば正解に達することができるのがほとんどですが、宅建はそうはいきません。
ただ、FP2級では実技試験があり、全てマークシートの宅建と異なり、計算処理を含む記述問題があります。記述問題はそれほど難しいというわけではありませんが、なんとなく暗記している程度だと間違えてしまいます。
計算や記述が極端に苦手という場合は、宅建のほうが取り組みやすいかもしれません。
過去問
宅建もFP2級も過去問をしっかりやれば(何年分の過去問をやるかは差があります)合格できる試験です。
そういう意味では同じですが、宅建のほうがFP2級に比べて合格のために解くべき過去問の量が多く、その分難易度が高いと言えます。
宅建は12年分くらい解かないと安全圏とは言えないでしょう。実際に市販の過去問は12年分のものがほとんどです。
対してFP2級はそこまでやる必要はなくここ数年の問題をまとめた市販の問題集をやれば合格ラインにのるはずです。
また、宅建に関しては、上述の通りひっかけ問題が多いので、模試や答練などで問題演習を多めにしてないと、おそらくケアレスミスばかりしてしまう可能性が大きいです。
以上のような理由から、過去問演習にかける時間や労力という面でも、宅建のほうが難しいといえます。
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宅建とFP2級どっちを先に受けるべき?
資格の勉強に自信がないならFP2級
資格の勉強自体が初めてて、勉強の仕方がわからない、継続して勉強できるか不安、という人はとりあえずFP2級から受けてみてはいかがでしょうか。
FP2級も不動産や税制、相続など宅建と学習範囲が重なる部分も結構あるので、覚えたことは無駄になりません。
年3回の開催ですから、タイミングによっては宅建試験の前に受けることもできるはずです。
勉強慣れしている・前提知識があるなら宅建
資格の勉強慣れしていたり、不動産・法律の前提知識があったりするなら、いきなり宅建を受けてもいいと思います。
ただ、宅建クラスの難易度の試験を受けるのが始めてという場合は、いろいろと壁にぶち当たる可能性もあります。
直前期になって「やっぱり無理そう」とならないように、余裕を持った学習期間(最低半年以上)で勉強していくようにしましょう。
独学と通信講座受講どっちがいい?
本章では独学と通信講座受講どちらにするか検討してみたいと思います。
まずは独学で勉強してみる
これまで二つの資格の難易度や勉強時間について述べてきました。
たしかに二つの資格ともそれほど多くの勉強時間は必要ないですし、市販本も数多くありますので、独学での合格は不可能ではありません。
まず市販本を買って読んでみて、理解ができるか、1人で勉強する習慣が身に付くか確かめてみましょう。
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通信講座を受講するメリット
FP2級も宅建も、業界経験がないと理解するのが難しく、学習時間が余計にかかりがちな分野も出題されます。
宅建の場合は特に合格率が10%後半であり、ライバルに差をつけるべく基礎問題を確実に正答できるよう準備しておく必要があります。予備校の講義を繰り返し聞いたり、模試や答練を解いたりすることが効果的でしょう。
また、忙しいサラリーマンの方や、独学で勉強するのが苦手な方などもいると思います。
そういう場合は、通信講座を受講することでペースメーカーとなってもらったり、わからない点を質問してもらうことで学習を効率的に進めることが可能です。
まずは独学で勉強して大丈夫そうならそのまま学習を続け、無理そうなら通信講座の受講を検討しましょう。
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まとめ
宅建とFP2級は同じくらいの難易度と言われがちですが、実際は様々な面で違いがあります。
ご自身の経歴や知識、資格学習の経験を踏まえて、どっちから先に受けるべきかよく考えることが大事です。
宅建もFP2級もある程度の学習期間は必要です。試験を目指す前にしっかり学習計画を立て、継続的な学習を心がけましょう。
独学が無理そうなら通信講座受講もおすすめします。
※これから宅建の勉強を始めるという人は下記の記事もご覧ください。
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