市販されている宅建の過去問集は数が多すぎて、どれを買ったらいいのか迷いますよね。
書店によっては特定の過去問しか売ってない場合もあり、他の過去問もチェックしたい場合もあるかと思います。
宅建に合格するうえで過去問の学習は非常に重要で、過去問をしっかり消化すれば合格ラインに達します。
しかし、過去問選びを間違えると学習もスムーズにいきません。なるべく自分に合った過去問集を選び、学習を効率的なものとするようにしたいところです。
そこで本記事では、宅建合格済みの筆者が、市販されている宅建の過去問集をまとめて紹介していきます。
本当に自分が使いたくなるような過去問がないかチェックしてみてください。
宅建過去問集の比較
宅建過去問集を表で比較すると以下の通りです。
問題 | 分冊 | Kindle版 | ページ数 | 価格 | |
みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集 | 12年分 | 可能 | 無し | 868ページ | 2,860円 |
わかって合格(うか)る宅建士 過去問12年PLUS(プラス) | 12年分 | 可能 | 無し | 956ページ | 2,860円 |
ユーキャンの宅建士 過去12年問題集 | 12年分 | 可能 | 無し | 860ページ | 2,860円 |
出る順宅建士 ウォーク問過去問題集 | 重要過去問 | 不可 | 有り | 1巻:342ページ 2巻:364ページ 3巻:410ページ | 1巻:1,760円 2巻:1,760円 3巻:1,980円 |
宅建士 合格のトリセツ 基本問題集 | 重要過去問(300問) | 可能 | 有り | 627ページ | 2,750円 |
パーフェクト宅建士 過去問12年間 | 12年分 | 可能 | 無し | 830ページ | 2,860円 |
合格しようぜ! 宅建士 音声付き過去15年問題集 | 15年分 | 不可 | 有り | 648ページ | 2,530円 |
宅建士問題集 過去問宅建塾 (らくらく宅建塾シリーズ) | 重要過去問 | 不可 | 無し | 1巻:458ページ 2巻:490ページ 3巻:474ページ | 1巻:1,980円 2巻:1,980円 3巻:1,980円 |
まず問題数は12年分以上がほとんどであり、多いので15年分や、3冊構成になってます。
12年分でも十分受かりますが、より合格の確度を上げたいなら15年分や3冊構成の過去問集も選択肢となるでしょう。
分冊にも対応しているのが多く、分野別に複数に分冊可能となっているものもあれば、解答解説に分冊できるものもあります。
Kindle版に関してはまだまだ少なく、LECの「合格のトリセツ」と「出る順」、その他「合格しようぜ!」の3つだけです。
以上のように各社微妙な違いがありますので、よく比較検討した上で宅建過去問集を選びましょう。
市販されている宅建過去問集
本章にて市販されている宅建過去問集をまとめて紹介していきます。
みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集
人気の「みんなが欲しかった」シリーズの過去問集です。
難易度が年度順に並んでいるという特色があり、学習の進度に合わせて過去問演習ができます。1つ1つの問題にも難易度表示(A~D)があるので、優先順位をつけて問題を解いていけるでしょう。
過去問集ながら図解も豊富にあり、問題を解きながら理解を深めることができます。
2分冊式なので、問題と解説を行き来するのにページをめくる手間がかかりません。
「みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集」徹底レビュー!
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わかって合格(うか)る宅建士 過去問12年PLUS(プラス)
「わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト」と同じシリーズで、過去問でわからない部分があってもテキストのどの章を参照すればいいのかわかりやすく記載されてます。
過去12年分の掲載なので、分量としては必要十分といえます。
問題の解説部分においては重要なポイントが赤表示となっており、効率的な復習が可能。
過去12年分のすべての統計問題、最新データに更新されており、ダウンロードすることができます。自力で統計情報を集めるのは大変なので、かなり便利なサポートです。
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「わかって合格(うか)る宅建士 過去問12年PLUS(プラス)」徹底レビュー!
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ユーキャンの宅建士 過去12年問題集
通信講座で有名なユーキャンが出版している過去問集です。
過去12年分の問題が掲載されているので、ボリュームとしては十分といえます。問題ごとに正答率が記載されていて、落とせない問題が一目瞭然です。
科目別の出題傾向と対策に関する説明や、丁寧な図解など独学するうえで役立つ構成となってます。
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「ユーキャンの宅建士 過去12年問題集」徹底レビュー!
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出る順宅建士 ウォーク問過去問題集
「出る順宅建士 ウォーク問過去問題集」は、大手予備校のLECが出版している過去問集で、同じシリーズの「合格テキスト」とリンクしてます。
「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限・税・その他」の3部構成となっており、収録されている問題数としてはトップクラスで、アウトプット量を重視している人におすすめです。
それぞれコンパクトサイズ(B6サイズ)なので、バッグなどに入れやすく、持ち運びに便利。外出先や通勤電車で勉強をしたいという人には最適と言えます。
ただ、3冊買う必要があり、コスト的には高くなってしまう点に注意しましょう。
問題数は多いですが、合格に必要な重要問題を厳選し、重要度ランク付けと正答率の記載もされてます。合格に必要な知識を効率的に身につけることができるでしょう。
⇒Amazon公式で「2023年版 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集 1」をチェック
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宅建士 合格のトリセツ 基本問題集
LECというと「出る順」シリーズが有名ですが、近年シリーズ化された「合格のトリセツ」もあります。
3分冊セパレート式で、Kindle版にも対応しており、持ち運びが便利。
本書は、宅建30年分の過去問を徹底的に分析した上で厳選された過去問300問が収録されてます。
年度別に過去問を掲載しているだけの過去問集が多い中にあって、本書は厳選された重要過去問を効率的に学習できるようになっている数少ない過去問集です。
より短期間で過去問学習を終わらせたいという人にはぜひチェックしておきたい過去問集と言えるでしょう。
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「宅建士 合格のトリセツ 基本問題集」の口コミ・評判は?徹底レビューしました!
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パーフェクト宅建士 過去問12年間
長年の実績がある「パーフェクト宅建士」シリーズの過去問集です。
解答解説は詳しい解説があるだけでなく、条文も記載されており、理解を深めることができます。
問題と解答・解説は2つに分冊できる仕様で、携帯しやすくて便利です。
2大特典として、「令和2年度(12月試験)の問題、解答・解説」と、令和3年度試験に対応した統計問題過去問をダウンロードできます。
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「パーフェクト宅建士過去問12年間」徹底レビュー!
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合格しようぜ! 宅建士 音声付き過去15年問題集
音声付きで、過去15年分の問題を掲載しているという他社にはなかなかない過去問集です。Kindle版もあり、タブレットなどでの勉強もできます。
スキマ時間を使って学習しやすい教材といえそうです。
講師が個性的な解説をしているので、相性が合えば学習がスムーズに進むのではないでしょうか。
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宅建士問題集 過去問宅建塾 (らくらく宅建塾シリーズ)
「らくらく宅建塾」シリーズの過去問集です。
「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限その他の分野」の3巻に分かれてます。
3巻ということでコストはかかありますが、らくらく宅建塾のテキスト同様に講義調で語りかけるような説明で初学者にわかりやすく、ボリュームがあると評判です。
らくらく宅建塾の教え方が気に入っている人にはおすすめです。
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宅建過去問の使い方
本章では、宅建過去問の使い方について説明していきます。
最初は過去問を宅建テキストのように読む
最初から過去問を解いていくとわからないところですし、解くことに時間がかかります。
1周目は、問題を解くのに時間をあまりかけず、むしろ解説をよく読むことに時間を使いましょう。
どういう問われ方をするのか把握することが大事です。
キーワードをチェックする
宅建の過去問はボリュームがかなりありますので、後々復習しやすいように重要なキーワードをチェックやマーキングしておいたほうがいいです。
大学受験のようですが、上記のようにキーワードをペンで色付けしてシートで隠し、思い出せるかというチェック方法も有効です。
過去問の復習をするのにあたってはどうしても時間がない場合がありますが、重要なキーワードを軽くチェックするだけでも知識の定着がします。
復習しやすいように線引きや蛍光ペンでのマーキングをしてみましょう。
わからない論点はテキストの参照ページもメモ
過去問で何回も間違えてしまう論点や、理解が不足しているなと思われる論点はテキストで復習がしやすいようにテキストのページもメモしておきましょう。
そうしないと毎回テキストに書かれているページを探すことになり、時間の無駄だからです。
なお、過去問集によっては同じシリーズのテキストの参照ページを記載しているのもあります。
テキストと過去問集を交互に見ていきたいなら同じシリーズで合わせるというのもおすすめです。
問題を解く時は理由付けも思い出す
過去問の演習に慣れてきたら正解の〇×だけでなく、なぜそうなるのかの理由付けも答えられるようになりましょう。
それができないうちはちょっと角度を変えて出題された時に正答できない可能性があるからです。
過去問を何回も解いたが本試験に落ちたという人はこのパターンが見受けられます。
正答できなかった問題に印を付ける
正答できなかった問題に印を付けて、復習を優先的に行うようにしましょう。
私の場合、正答できなかった問題には×を、正答できたが理由付けが思い浮かばなかった問題には△を、といったようにしてました。
理解度に合わせてマーキングの種類を変えるのが大事です。
自信を持って正答できた問題は何回も解く必要はなく、間違った問題や自信のない問題を集中的に解くようにしましょう。
最低5回は繰り返すようにしたい
過去問を完璧にするなら5回以上繰り返したいところです。
宅建試験のボリュームだと2回や3回程度だとよっぽど地頭がよくないと完璧にはできないと思います。
私自身は最終的に10回は繰り返すことで無事合格することができました。
ある程度知識の精度を高めるには回数をこなす必要があるということを意識しておきましょう。
逆に言うと誰でも5回読めば、最初は難しく感じた過去問もかなり手ごたえを感じることができるはずです。
模試を受ける
過去問だけで合格ということから外れるかもしれませんが、実力チェックと苦手分野の確認のために模試くらいは受けておきたいです。
できれば予備校の公開模試を受けて、時間内に解くのを経験しておくことをおすすめします。
会場での模試の受験が難しい場合でも、市販模試を買って、時間を測りつつ解くようにしておきましょう。
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宅建は過去問だけで受かる?
【結論】宅建は過去問だけで合格可能だが注意点あり
結論から言うと宅建は過去問の焼き直しが多いので過去問だけで合格可能です。
個人的な経験、体感から言うと過去問が9割以上できれば35点程度は狙えると思います。
過去問を9割以上出来るようにして臨めば確実に7割は取れるはずです。
yahoo知恵袋
いろいろと口コミなどをチェックしてみると同じようなことを言っている人が多いです。
しかし、一方で過去問だけで合格できなかったという人もいますし、実際何年も受験しているケースもあります。
宅建を過去問だけで合格するには以下の条件が必要です。
・重要知識の精度が高い
・過去問の答えだけでなく理由も言える
・過去問を何回も繰り返している
・90%以上の正答率を安定して出せる
特に答えだけでなく理由も言えるというのが大事で、これができないと微妙なひっかけ問題で基本論点を落としてしまいます。
過去問丸暗記ではなく、理解重視の学習を心がけましょう。
なぜ宅建は過去問だけで合格できないケースがあるのか
宅建は過去問だけで合格できないケースは以下のような原因も考えられます。
・単純に勉強時間が足りない
・分からない論点をそのままにしている
・過去問の答えだけを丸暗記している
ただ過去問を繰り返しているだけだと本試験レベルの問題に対応できない可能性が高いので、勉強法を見直しましょう。
宅建の難易度自体を低く見積もり過ぎている場合は簡単に受かる試験ではないということを認識する必要があります。
宅建を過去問だけで勉強することに限界を感じたら
テキストからやり直す
過去問を何回も解いているが基本問題をたくさん取りこぼすようならもう一度入門テキストに戻って熟読したほうがいいです。
過去問だけだとどうしても解説は少なめですので、理解できないまま解いていても、ずっと知識が定着しないままとなってしまいます。
宅建試験についてよく把握し、教材選びや勉強計画から見直すことも大事です。
テキストは情報量や解説の詳しさなどに差があり、自分と相性のいいテキスト・悪いテキストがあります。今使っているテキストが物足りないと感じるなら他のテキストも検討したほうが良いでしょう。
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一問一答からやり直す
過去問レベルの問題が難しく感じるなら、一問一答問題集からやり直すのもおすすめです。
一問一答問題集なら問題文が短く、何が問われているのが明確ですので、取り組みやすいと思います。
また、一問一答形式だと、どの論点に穴があるのか明確になるので、苦手分野の把握もしやすいです。
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まとめ本も読んでみる
知識はあるし、理解もできているが問題を解いていると間違えてしまうという人は知識の整理がついていない可能性があります。
宅建の試験範囲は似たような制度や数字があってこんがらがってしまうことがあります。
特に税制関連はその傾向が強いですね。
この場合はまとめ本を使って、知識を図や表で一度整理したほうがいいです。
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いろんな合格体験記を読んでみる
フォーサイトには多数の宅建合格体験記が掲載されています。
皆さんいろんな紆余曲折が多かれ少なかれあるので読んでいて参考になります。
勉強法や勉強の習慣がなかなか確立しないという人はぜひ読んでみてください。
宅建の通信講座の受講も検討する
ここまで紹介してきた過去問に関する勉強法などを実践してきたけど合格できない、過去問すら解けないという人は宅建の通信講座の受講を検討したほうがいいかもしれません。
市販のテキストや問題集の解説だけではいまいち理解できない、イメージがわかないという人もいると思いますので、その場合は無理して独学を貫きとおすよりも通信講座を受けたほうが効率的ですし、何回も受験するよりも結果的に安くすみます。
近年は安い宅建通信講座も増えてきていて、受講料は2万程度くらいからありますから独学よりもちょっと高い程度となってます。
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まとめ
いかがでしょうか。
宅建自体は過去問の焼き直しが多いので過去問だけで合格することは可能ですが、同じ論点が出題されるからこそややこしいひっかけが多く、理解を求められる試験です。
過去問中心に勉強を進める場合は、知識の精度が高まっているか、問題を解いている時に理由付けまできちんと思い出せるか、など本試験に通用する知識となっているかチェックするようにしましょう。
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